卒業後の進路に向けて
特別支援学級に在籍・通級の生徒で支援学校の職業コースの見学に行ったのが一学期のこと。
息子は館山聾学校時代の幼稚部に通っていたので、懐かしくてたまらなかったです。
当時の息子を知る先生方も数人いらして、「大きくなったね!」とびっくりした様子で声をかけて下さいました。
職業コースの手厚い生徒への支援、少人数ゆえの生徒同士の仲の良さ、卒業後の就職の確実さ、などなど非常に進路として魅力的だったので、「ぜひ息子はここに入れたいものだわ」と思ったのですが。
本人も見学して非常に乗り気だったし。
先日、中学の担任から「支援学校の職業コースへの進学は知的障害の診断がついていないと難しいらしい」と言われました。
うちの息子、発達の凸凹の差が激しすぎて、以前にウィスク知能検査をした際に担当したSTの先生に「ちょっと設問によって差があり過ぎて、息子さんはこういう方向で進みましょう、というアドバイスができません・・・」と言わしめたほど。
一応統合すると平均知能になりますが、最も高得点の科目と最低点の科目とでは、100点もの点差が。
なので、支援は絶対に必要だと親としても考えているのですが、やはり支援学校への進学は難しい模様。
理科や社会などは交流級で普通に一緒に授業を受けられるし、英語、数学は点数がひどいのだけれど、説明すれば方程式などは理解できて解けてしまうので。
特別支援クラスの主任の先生には「最近は高校でもアスペルガーの子どもに対応して、特別支援級を作るところもできてきているし、そうでないところでも支援が手厚い高校も増えています」
と言われ、おすすめされた千葉県内では4校しかない、アクティブスクールへの見学をお願いしました。
我が家から通うには結構な遠距離ですが、以前に先輩ママも大絶賛されていたところですし、期待してみたいなと思います。
しかし、息子が小学校に入学したころには「丁寧な支援が受けられるのは小学校の間だけ、中学ではほとんどの子が支援学校へ行くことになるだろう」なんて言われていたのに、ここ数年での発達障害への理解や支援の進み方には目を見張るものがあります。
親も、情報集めが大切ですね。
息子も中学二年生
さてさて、このブログをほったらかしにしていたら、息子も中学二年生になってしまいました(汗)。
おかげさまで、目下のところは毎日「学校がたのしい♪」と言ってるんるんで通学しています。
息子は特別支援学級の情緒クラスに在籍。
息子の中学校には、情緒クラスが2クラス、知的クラスが2クラスの特別支援学級があります。
去年まで、知的クラスは通級生だけでしたが、今年は小学校の後輩にあたる二人が在籍となり、給食は支援級全体でまとまって担任の先生方も含め9人でわいわい食べているそうです。
実は、1年の3学期にひんぱんに交流級の子とトラブルがあり、給食や昼休みも最初は交流級にいたのを支援級に変更しました。
去年まではそれぞれのクラスで分かれて過ごしていたので少し寂しかったようですが、今年はそんなこともないらしく。
交流級のクラス分けも考慮していただいたようで苦手な子とは離してもらいました。
正直、小学校であれだけお願いしても通らなかった支援が、中学では簡単に対応してもらえている事実に親が驚いています。
本当にありがたいと思いつつ、この1年でまた息子が成長してくれたらなぁ、と期待しています。
宿泊学習に大活躍!セブンイレブンのグッズ
セブンイレブンのbyLoFt 収納ポケット付カバーノート A5
娘の宿泊学習が来週に近づいてきました。
本来秋に予定されていたものですが、何の都合なのか突然6月に繰り上がったという連絡があったのが5月に入ってから・・・正直、息子の時だったら私は大パニックに陥っていたと思います(苦笑)。
当時は息子と一緒に宿泊場所まで予定のコースを歩いたり、シーツのたたみ方や寝具のしまい方を練習させたり、じゃがいもの皮むきなどをさせたりと、色々と家で予行演習を積ませたものでした。
準備期間が1ヶ月程度じゃあ心の準備もできません、親の方が。
しかも、今年度は宿泊場所も変更されてそこそこ遠くて、何かあっても親が駆けつけにくい・・・遊ぶ予定の場所はヒルが出るとか・・・ぶるぶる(滝汗)。
学校から配られたしおりには、当日の行動予定が分刻みでていねいに表記されており、それこそ布団のたたみ方、お風呂の入り方など合宿所での行動が事細かに説明されていましたが、それでも心配な私は、しおりにあれこれ注意事項を書き連ねたメモを挟み込み、「困ったときにはこのメモを読んでね」と言って渡したものでした。
当時、「このしおりを適当なファイルケースに入れて注意メモと一緒に持たせられたらなあ」と思っていたら!
大変便利な物が便利なところにありました!
それが上記のカバーノート。
ノートを外したカバー部分が、大抵のしおりサイズにぴったりです。
しかも透明だからわかりやすい。しおりを開いた状態で差し込めるので使いやすい、緊急の連絡先メモや写真カードもさしこめるし、工夫すれば薬や小銭なども一緒にまとめられます。
しかも固い素材なので荷物の中でしおりがぐちゃぐちゃに曲がったり破れたり、という事がなく、見つけやすい。
息子の修学旅行の際には、行先の地図とか時刻表とかをプリントアウトしたものをたくさん挟めて大活躍しました。しおりに何か書き込むときにも、くにゃくにゃせず便利です。
支援が必要なお子さんのみならず、普通の子にも使いやすくて便利だと思います。
娘にも薦めてみるつもり~。
ほかに、セブンプレミアムのジッパーバッグのミニサイズもいいです!
ぶきっちょさんも開け閉めしやすいスライダーがついていて、中身が良く見える。
洗面具やハンカチ入れに重宝です。
安房特別支援学校館山聾分校幼稚部
前の記事で、息子の幼稚園時代のことを書きました。
その幼稚園で息子が2年間を過ごせたことは、本当に良い経験になりました。
ていねいに指導して下さった先生方には感謝ばかりです。
うちの息子は、全く集団行動ができず、みなで歌ったり手をつないでダンスしたりといった活動の時には、プレイルームの片隅に置かれていたトランポリンの下に、まるで猫みたいに潜り込んで、そこから出てこなかったのですが、
「部屋から出て行かずに、ここからちゃんとみんなのやっていることを見ているでしょう?それが息子君なりの参加の仕方なんですよ」
とにっこり笑ってくださった先生。
そこで息子が放置されるわけでもなく、みんなと活動しながら時々息子の傍らにきて、「ここで見ていてくれるんだね、えらいね」と声をかけてほめてもらいました。
正直、これは叱るべきなのでは?と思う時にも、先生方はひたすら子どもたちをほめていました。
もしかしてディズニーリゾートのキャストの方ですか!?みたいに、表情や仕草もそれは豊かに。
食後の歯磨き、外遊びの後の手洗い、給食前の身支度。
耳鼻科に初めてかかる時には、わざわざ養護の先生が病院まで付き添って下さいました。
この幼稚園で教わったことは、今もきっちりと息子の身についていて、本当にありがたく思っています。
そこは館山市の海沿いにある、安房特別支援学校館山聾分校の幼稚部、通称「波の子幼稚園」です。
息子が通っていた頃は、千葉聾学校の館山分校の幼稚部でした。
聾学校ですが、幼稚部では聾者以外に、発達の遅い子どもたち全般を対象に受け入れていて、遠く鴨川や小湊あたりから通園してくるお子さんもいました。
息子が卒園した年、小学部に在籍していた子が千葉聾学校の中等部に進学し、在籍する児童がいなくなったため、聾学校は安房特別支援学校に統合されました。
幼稚部に在籍する子どもはいたのですが、やはり学齢期の児童がいないのに学校として存続できなかったそうです。
幼稚部がどうなるのかと心配しましたが、それまで通りの場所で同じように続けられたのでほっとしたものです。
卒園して2年ほどは「なみのこフェスタ」などの行事を見に行っていたのですが、ここ数年は毎年遊びに行こうと思いつつ、息子が恥ずかしがっていつも校門の前で「また今度にする」と引き返してしまいます。
今年はそろそろご挨拶に行きたいのですがね。
子どもの偏食について
息子は赤ん坊の頃、離乳食はなんでもペロリと平らげる子でした。
厳しかった母に育てられた私は、「子どもの好き嫌いはわがまま。親のしつけが悪いせいだ」と教え込まれてきたので、育てやすい子で良かった、と喜んでいました。
ところが。
1歳を過ぎ、息子の偏食が始まりました。
まず、白湯や麦茶などを飲まない。
スポーツドリンクかリンゴなどの果物のジュースしか飲まない。
そして2歳近くなると、それまでパクパク食べていたメニューをぴたっと食べなくなりました。
煮トマトは大好物だったのに。ほうれん草に鰹節をかけたおひたしも。
大好きだった白身魚の蒸し物も。みんなダメ。
食べるものはわずかで、からあげ、ハンバーグ、エビ(フライ、グラタンなど)、チャーハン、お茶漬け、卵かけごはん、麺類、マクドナルド(限定)のフライドポテト。
野菜はチャーハンやグラタンなどに混ざっている分しか食べない。
からあげの、衣の部分だけ食べて肉は残す。
魚は刺身以外全滅。果物ダメ。
子どものわがままを許さなかった母の厳しさを受け継ぐつもりだった私には、息子の偏食は本当にショックでした。
言い聞かせても、叱っても、頑として目の前の食事を食べず、泣き叫ぶ息子。
あれこれメニューを工夫しても、見た目がいつもと違ったり、知らない食べ物には口をつけません。
さらに息子の問題は偏食だけではなくなっていきました。
3歳を過ぎ、自閉症との診断がおりました。
ある日、発達外来で主治医に偏食がひどくて参っていることを相談しました。
主治医はこう言い切ってくれました。
「卵かけごはんしか食べなくてもいい。野菜を食べなくても生きていける。この子が食べられるものを食べさせればいい。それよりも三食の習慣づけをする方が大切です。、朝ごはんから毎日お茶漬けでも、おせんべいでも大丈夫」
「ええー!」と反発しながらも、心からホッとしたのを覚えています。
それからは「お医者さんが言ってるんだから」と開き直ることができ、息子をしかりつけることも減りました。
今思えば、自閉症特有の感覚過敏が息子の偏食の原因だったのだと思います。
感覚が鋭く、咀嚼が苦手だった息子にとって、慣れない味付けや強い香り、噛み切りにくい食材などは耐え難いものだったのでしょう。
そんな偏食のせいでやせていた息子でしたが、障害児対応の幼稚園に進んで、食べられるものが増えました。
給食の時間には、子どもに先生が一対一でつき楽しく食事すること、マナーを教えてくれるのです。
最初は息子は好きなメニューしか食べませんでしたが、先生に「からあげをお代わりしたかったら、このサラダを一口食べてからね」と言われ、一口食べたら先生全員から拍手してほめられて。
この指導のおかげで、2年通った幼稚園を卒園する頃には、ほぼ何でも食べる子になっていました。
今や食べること大好き、グルメな中学生になった息子にたずねると、給食で嫌いなものを食べると「えらいね」とほめられるのが嬉しく、がんばって食べていたら色々な食べ物のおいしさに気づくことができたのだそうです。
一時期は作っても食べようとしない幼い息子にいらだち、「嫌がらせなの!」と叫んだ愚かな母親だった私。
そうじゃないんですよね、偏食にも子どもなりの理由があります。
ならば何が原因なのか、どうすれば食べてくれるのか、親も工夫してアピールすることが必要です。
偏食を気にしすぎると、食事自体が嫌いになったり興味をなくしたりする子もいます。
幼い子の偏食は気にせず、しかしあきらめず。
目の前の状況にとらわれ過ぎると、心配で焦ってしまいますが。
大丈夫。きっとおいしいごちそう大好きな子に育ちます。
放課後等デイサービス
長い事記事を書いていませんでした。
またつらつらと色々ご紹介して行きたいと思っています。
安房地域の放課後等デイサービス。
放課後等デイサービスとは、6歳~18歳までの学齢期にあたる年齢で、障害のある子や発達に特性のある子どもが、放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスです。
お年寄りが通うデイサービスとはちがいます。
安房地域には8年前に館山市に児童デイセンターこすもすが開設されました。
そして去年、館山市にわいわいプラス館山教室、南房総市にみんなの森がオープン。
近々、鴨川市と館山市に新しい施設がオープンする予定のようです。
それぞれの施設によって雰囲気やサービスに違いがありますので、利用前には色々と情報を集めましょう。
これだけ一気に放課後等デイサービスが増えるということは、発達障害の診断がついて、支援を必要とする子どもがそれだけ増えているのでしょう。
先日半年に一度の息子の発達外来の受診に行き、主治医の先生とお話ししてきましたが、今や安房地域でも新規の受診となると予約が半年待ちなのだそうです。
発達障害は慎重に診断しなければならないので、診断までにはかなり時間がかかってしまうのだそう・・・息子が診断を受けた9年前には、発達外来も言語聴覚士や作業療法士によるリハビリの予約も簡単でした。
都会は半年から1年以上待つのが当たり前、と聞いておどろいていたのですが。
いずれにせよ、親と子どもが支援を受けられる機会が多くなるのはありがたいことです。
あおぞらの会でディズニーランドへ
昨日の日曜日、あおぞらの会のバスハイクでディズニーランドへお出かけしてきました。
館山市のバスをお借りして、当事者と家族、マザーズの先生やボランティアの方たちでの遠出です。
ディズニーランド、料金も値上げしてしまいましたし、家族でのお出かけはちょっとあきらめていたのですが、おかげさまで団体料金の上、会から一人あたり1000円の補助も頂きました。
交通費もかかりませんし、ランチ代がまるまる出ましたよ、有り難かったです♪
役員さんたちの尽力で、団体入場できた上、ゲストアシスタンスカードの申し込みもしていただけたので、子ども達も生まれて初めてのビッグサンダーマウンテンに乗ることができました!
一昨年まで暗い所に入れない、大きな音がダメ、体が安定しないのがダメ、着ぐるみが怖い、というわけで映画はもちろん、地元の花火大会にさえ出かけられなかった、怖がりの息子が、「すっごく楽しかった!!」そうです。
交流級のクラスメイトたちがディズニーランドの話題をするのに、加われなくてさみしかったらしく、「俺もディズニーランドに行ってきたって、みんなに話せる!」と大喜びでした。
相変わらずパレードの音が苦手で耳をふさいで逃げていましたが(苦笑)。
4歳の頃から参加させていただいている年に一度のバスハイク。
色々と苦手なことがたくさんだった息子が、おかげさまで経験値を積んで楽しみを増やすことができました。
人込みや長時間待たされることなど、色々なことを克服できるきっかけになったように思います。
多分家族だけだったら、「どうせ息子が嫌がるだろうし・・・」と積極的には出かけなかったであろう場所に連れて行ってもらえて、実にありがたかったです。
企画、実行してくださった役員さんたちに感謝感謝です。